海底火山、海徳海山周辺で変色水 東京・母島の南西120キロ

 気象庁は19日、東京・小笠原諸島の母島から約120キロ南西にある海底火山「海徳海山」の近くで、変色水を確認したと漁業関係者から通報があったと発表した。海上保安庁は、被害が及ぶ恐れがあるとして航行警報を出し、近くを通る船舶に注意を呼びかけた。

 気象庁によると、海徳海山では1984年3月から6月にかけて噴火があり、海面上に噴煙や軽石が噴出したことがある。今回については、気象衛星による観測で、火山活動に特段の異常は確認されていないという。

 漁業関係者からの通報では、18日と19日に水色や白っぽく変色した海水が、半径50メートル程度の円形状に広がっていた。


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