WHO、サル痘の新名称公募 動物福祉訴え

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は17日までに、感染拡大が続いているウイルス感染症「サル痘」の新名称の公募を始めた。WHOは動物への偏見を避けるために名称変更を検討。報道官は動物福祉などの観点から、病名が不必要な悪影響や攻撃を引き起こすのを避けなければならないとしている。

 サル痘はウイルスが1958年にデンマークで実験動物のサルから発見され命名されたが、自然界の宿主はアフリカに生息する齧歯類とみられている。WHOは2015年、偏見を避けるため動物や国・地域などの固有名詞を病名に付さないという指針を出している。


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