米、イランの追加意見検討 核合意再建協議で誠意要求

 【ワシントン共同】米国務省のプライス報道官は16日の記者会見で、イラン核合意の再建に向けた協議で、イランが欧州連合(EU)による妥結案が不十分だとして提出した追加意見について検討を進めていると明らかにした。昨年4月の協議開始からの1年4カ月間で「交渉は尽くした」とし、イランに誠実な対応を要求した。

 米国とイランの間接協議の仲介役を務めるEUは修正不可能な最終案として妥結案を提示したが、イラン側は「期待を全て満たしていない」と主張。米国ではイランの核開発計画への懸念が超党派で根強く、バイデン政権も11月の中間選挙を前に妥協は難しい状況だ。


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