NY原油、一時85ドル台 3日続落、7カ月ぶり安値

石油採掘装置の模型とドル紙幣=2020年4月(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】16日のニューヨーク原油先物相場は3営業日続落し、指標の米国産標準油種(WTI)の9月渡しが一時1バレル=85・73ドルと、ロシアによるウクライナ侵攻前の1月下旬以来、約7カ月ぶりの安値水準を付けた。前日比2・88ドル安の1バレル=86・53ドルで取引を終え、終値として約7カ月ぶりの安値。

 中国経済の減速懸念に加え、朝方発表された7月の米住宅着工件数が1年5カ月ぶりの低水準となったことで米景気の先行き不安も高まり、売りが膨らんだ。イラン核合意の再建を巡る交渉がまとまれば、イラン産原油の供給拡大につながるとの観測も相場を圧迫した。


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