難病患者情報5千人分流出 厚労省、削除し忘れ

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 厚生労働省は15日、研究者から利用申請を受けて提供した指定難病患者のデータに、本来削除すべき氏名や生年月日などの個人情報延べ5640人分が含まれていたと明らかにした。大学や研究機関など5施設の6人が閲覧したが、それ以外の流出はないという。同省は「あってはならないヒューマンエラー。再発防止に取り組む」としている。

 厚労省によると、流出したのは「IgA腎症」などの患者の診断書情報。研究者からの利用申請を受け、データを管理する医薬基盤・健康・栄養研究所が抽出作業をした際に、個人情報を削除し忘れた。


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