校内設備「安全に問題」千カ所超 定期点検すり抜け、小中学校調査

2021年4月、防球ネットの木製支柱が折れ、児童2人が死傷した宮城県白石市立白石第一小の校庭

 2021年4月に宮城県白石市立小で防球ネットの支柱が倒れ、児童2人が死傷した事故を受け学校設備の詳細な点検が全国で実施された結果、「安全性に問題あり」と判断された設備が都道府県庁所在地(東京は都庁のある新宿区)47市区のうち19市区の公立小中学校で見つかり、計1298カ所に上ることが14日、共同通信の独自集計で分かった。定期点検では発見できておらず、事故を契機に隠れた危険箇所があぶり出された。

 プール監視台など高所設備の劣化、ブロック塀のひびなどが見つかり、安全な学校への模索が続く。


  • LINEで送る