サル痘、肺炎治療薬が有効か 感染研、候補3種に絞り込み

サル痘に有効な可能性のある3種の既存薬

 国内でも患者が確認されたウイルス感染症「サル痘」に、肺炎治療薬や抗新型コロナウイルス薬など、3種の既存薬が有効な可能性があるとの研究結果を国立感染症研究所と名古屋大がまとめた。サル痘ウイルスを感染させた細胞を使った実験で、既存薬132種の中から絞り込んだ。今後、動物実験などでサル痘治療への応用を目指す。

 チームによると、3種は、ニューモシスチス肺炎治療薬「アトバコン」、抗新型コロナ薬「モルヌピラビル」、抗マラリア薬「メフロキン」。アトバコンとモルヌピラビルは細胞内のウイルス増殖を抑え、メフロキンはウイルスの細胞への侵入を防ぐ効果がみられた。


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