日航機墜落現場で酸素マスク発見 崩落復旧で6月、実際に使用か

日航ジャンボ機墜落現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」近くで発見された、事故機に搭載されていたとみられる酸素マスク=9日、東京都大田区

 1985年の日航ジャンボ機墜落事故から37年になるのを前にした今年6月、墜落現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」の近くで航空機の酸素マスクが見つかった。発見場所などから、日航は事故機に搭載されていたマスクとみており「実際に使用された可能性がある」としている。

 日航によると、マスクは多くの犠牲者が発見された「スゲノ沢」で、酸素を送り込むチューブや袋が付属した状態で見つかった。周辺は2019年の台風19号で崩落。今年6月、重機を使って復旧工事中の作業員が土砂の中からマスクを掘り起こした。

 日航は、事故の記録を残す安全啓発センターでの展示などを検討する。


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