故郷の平和、被爆地で祈る ウクライナ避難の大学生

長崎大の慰霊祭に参列するマコビエバ・ディアナさん=9日午前、長崎市

 ロシアが侵攻を続けるウクライナから避難し、長崎大(長崎市)に通うマコビエバ・ディアナさん(20)は9日、同大の原爆犠牲者の慰霊祭に参列し献花した。亡くなった人々を追悼し、遠く離れた故郷の平和も祈った。

 南部オデッサに住んでいたが、侵攻を受け3月、街を離れて一時、隣国モルドバに身を寄せた。長崎大が避難学生を受け入れているとインターネットで知り、6月に長崎へ。以前から日本の文化やアニメに興味があり、長崎に原爆が投下された歴史も知っていたという。

 「被害の実態を見て、どういうことが起きたのかを知った。訪れるべき場所だと思う」と話した。


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