必死のプレーに拍手、県岐阜商 コロナ集団感染

社に敗れ、引き揚げる県岐阜商ナイン=甲子園

 9日に甲子園球場で行われた全国高校野球選手権大会で、新型コロナの集団感染と判断された県岐阜商は当初の登録選手18人のうち10人を入れ替えて、社(兵庫)との1回戦に臨んだ。1―10で大敗したが、最後まで必死に打球を追う姿に、観客から大きな拍手が送られた。

 急きょメンバー入りして、先発出場した2年生の高橋一瑛右翼手は、右前への打球を果敢に飛び込んで好捕。「絶対に自分が役に立って、先輩につなげようと思っていた」と言葉を絞り出した。3年生の河合福治二塁手は「仲間のために絶対に勝とうと挑んだ。コロナのせいにしたら終わり。自分たちの実力がなかった」と涙を流した。


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