歯が付いたワニの上顎化石を発見 福井・勝山、白亜紀の地層で

福井県勝山市北谷町にある「手取層群北谷層」から見つかったワニ形類の上顎化石(福井県立恐竜博物館提供)

 福井県勝山市北谷町にある約1億2千万年前(白亜紀前期)の「手取層群北谷層」から、歯が付いた状態のワニ形類の上顎化石が見つかったと、県立恐竜博物館(勝山市)などが2日、オンライン開催の日本古生物学会で発表した。

 ワニ形類は、現在のワニと、より原始的な種を含むグループ。同じ場所から歯が付いたワニ形類の上顎化石が見つかるのは1982年以来、2度目という。

 化石は、2021年7月に博物館の研究チームが発見した。7本の歯が付いた上顎の一部で、長さ約7センチ、幅約3センチ、高さ約4センチ。上顎のくぼみなどの特徴から「ゴニオフォリス科」のものとみられる。


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