ブラックホール撮影成功に異論 国立天文台の三好助教ら

国際チームが2019年にM87銀河のブラックホールと発表した画像(国立天文台などの国際チーム提供)

 2019年に日本などの国際チームが撮影に初めて成功したと発表したM87銀河の巨大ブラックホールの画像を巡り、データの解析手法には誤りがあり、撮影は成功していないとの見解を、国立天文台の三好真助教(電波天文学)らが30日、記者会見して発表した。チームが捉えたとするリング状の輪郭は確認できず、複数の点が現れたとしている。

 三好氏は、データが少ないことや解析範囲が狭いことなどが影響し、実際には存在しないリングが現れたと主張している。

 国際チームは「データや分析手法に対する誤った理解に基づき、事実でない結論を導いている」と反論しており、今後、議論を呼びそうだ。


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