知床沈没、観光船が網走港に到着 陸揚げへ、船内調査は28日以降

網走港に接岸した観光船「KAZU 1」の周囲で行われた作業=27日午後

 北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZU 1(カズワン)」を載せた作業船「海進」が27日午後、網走港に到着した。第1管区海上保安本部(小樽)は同日予定していたカズワン内の調査を強風のため見送った。28日以降に実施する。水を抜くなど陸揚げに向けた準備も進める。

 関係者によると、カズワンは現在、ブルーシートで覆われているが、1管はさらに周辺を遮蔽し、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)の立ち会いの下で捜索、差し押さえる。

 事故は4月23日に発生、これまでに乗客14人が死亡。乗客10人と乗員2人の行方が分かっておらず、1管などが洋上で捜索を続けた。


  • LINEで送る