前米長官「台湾は国家」 「一つの中国」転換を提唱 侵攻懸念から強硬論拡大

オンラインでインタビューに答えるエスパー前米国防長官=25日(共同)

 【ワシントン共同】エスパー前米国防長官は25日、共同通信とのオンラインでの単独インタビューで「台湾は主権国家だ」と明言し、中台が不可分の領土だとする中国側の原則を踏まえた「一つの中国」政策を「再検討する時期に来ている」と述べた。台湾有事の際の米国対応について明言を避けてきた「あいまい戦略」も、中国による台湾侵攻の懸念の高まりから「明確にするべきだ」と転換を提唱した。

 エスパー氏はトランプ前政権後半に国防長官を務めた。歴代米政権が維持してきた対中政策の根幹について、国防長官経験者が見直しを促すのは異例。米国で対中強硬論が広がっている実態を表した。


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