ロシア、年金と最低賃金引き上げ プーチン氏表明、戦闘長期化受け

 ロシアのプーチン大統領は25日、一般国民に対する年金を6月1日から、最低賃金を7月1日から、それぞれ10%引き上げると表明した。モスクワのクレムリンで開かれた閣僚や地方知事らとの会議で述べた。

 プーチン氏は同時に、ウクライナでの軍事作戦に参加した軍関係者らへの金銭的補償を充実させるよう指示した。戦闘長期化や欧米の制裁による物価上昇などの経済悪化を受け、国民の不満を抑える意図があるとみられる。

 プーチン氏は会議に先立ってモスクワの病院を訪問し、ウクライナでの負傷兵らを慰問。「早期の回復を祈る」などと述べて握手した。


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