「戦争犯罪」互いに追及 ウクライナ1万3千件捜査

ウクライナ・マリウポリの破壊された集合住宅=23日(タス=共同)

 【キーウ共同】ロシアのウクライナ侵攻から24日で3カ月となった。停戦交渉が頓挫し戦闘が長期化の様相を呈する中、双方が「戦争犯罪」を訴追する動きを加速させている。ウクライナ側は戦争犯罪の疑いのある事案1万3千件以上を把握しているとし捜査を本格化。ロシア側は、制圧した要衝マリウポリの製鉄所から投降したウクライナ兵捕虜を裁く国際戦犯法廷を開く構えを示した。

 ウクライナの首都キーウ(キエフ)の裁判所は23日、非武装の民間人を銃殺したとして戦争犯罪で初めて訴追されたロシア軍兵士ワディム・シシマリン被告(21)に、求刑通り最高刑となる終身刑の判決を言い渡した。


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