健康保険証の原則廃止検討 政府、マイナカードと一体化促す

健康保険証の代わりにマイナンバーカードを利用するための読み取り機=昨年10月、東京都港区の虎の門病院

 政府は6月にまとめる経済財政運営の指針「骨太方針」に、健康保険証をマイナンバーカードに一体化させる「マイナ保険証」の利用を促すことで、将来的に現行の保険証の原則廃止を目指すことを明記する方向で検討に入った。関係者が23日、明らかにした。

 マイナ保険証は政府のカード普及策の一つで、患者の健康情報を治療に生かす「データヘルス」の基盤として位置付ける。医療機関でマイナ保険証を読み取り機にかざせば本人確認ができる。医師らが患者の同意の下、薬の処方歴や特定健診の結果を見て治療に生かせる。

 この仕組みを使うには、医療機関が読み取り機などを設置する必要がある。


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