水際緩和で「国際線上向く」 ANA社長、欧州線は値上げへ

インタビューに答えるANAホールディングスの芝田浩二社長

 ANAホールディングスの芝田浩二社長(64)が23日、共同通信のインタビューに応じ、政府が新型コロナウイルスの水際対策を緩和することについて「国際線には非常にポジティブ。業績が上向く要素は随分ある」と述べた。一方、欧州線はロシア上空の迂回でコストが膨らんでいるとして、値上げする方針を明らかにした。

 緩和により、国際線の旅客数は感染拡大前の2019年平均と比べ22年4〜6月期は25%、23年1〜3月期は40%と回復する見込み。23年3月期連結決算は純損益が3年ぶりに黒字化する予想だが、芝田氏は純利益が210億円から上振れする可能性もあると期待を示した。


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