サル痘、日本で急拡大考えにくい 人の間の感染まれ

サル痘ウイルス(米疾病対策センター提供・共同)

 欧州や北米などで感染症「サル痘」の患者の発生が23日までに相次ぎ、日本への影響も懸念される。飛沫感染も起きるが多くは体液や発疹への接触により、人から人への感染はまれとされる。森川茂岡山理科大教授(ウイルス学)は「日本で新型コロナウイルスのように急速に感染拡大が起きるとは考えにくい」と冷静な対応を呼びかける。

 厚生労働省はこの日までに、感染が疑われる患者がいれば情報提供するよう自治体に要請した。

 サル痘は根絶した天然痘に似た感染症で、アフリカのリスの仲間が持つサル痘ウイルスが原因。サルなども感染し、アフリカでは散発的に人の間でも発生してきた。


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