欧米で「サル痘」続発 感染連鎖、注意呼びかけ

サル痘ウイルス(CDC提供・共同)

 【ワシントン共同】欧州や米国で今月、発疹などがみられるウイルス感染症「サル痘」の患者や疑い例が相次ぎ見つかっている。英国や米国の患者の大半は、散発的に発生してきたアフリカ西部や中部への渡航歴がなかった。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、欧州で感染の連鎖とみられる事例の報告は初めて。

 重症化することは少ないが、各国の保健当局は医療関係者への注意喚起や感染経路の調査を進めている。

 世界保健機関(WHO)などによると、サル痘は主にアフリカの森林地帯で発生する動物由来の感染症。ネズミやリスの仲間がウイルスを保有し、サルや人にも感染する。


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