「裁判の畏れ持ち続けて」 新任判事補に最高裁長官

新任判事補に辞令を手渡す最高裁の大谷直人長官=17日午後、最高裁

 司法試験に合格し、新たに裁判官として採用された新任判事補73人の辞令交付式が17日、最高裁であり、大谷直人長官が「どんな事件でも、人が裁くことには困難が伴う。裁判の本質から目をそらさず、裁くことの畏れを心の隅に持ち続けてほしい」と訓示した。

 大谷長官は、一人一人に辞令を交付した後にあいさつした。社会のデジタル化に伴い、日常生活から生まれる紛争の形態や解決のスタイルも変わっていくとし「裁判所の外の実情に関心を持つことが、日常的な事件処理にも必要だ」と説いた。

 最高裁によると、73人は23〜36歳で、うち女性は24人。17日付で全国の地裁に配属された。


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