2022年2月8日 10:06 | 無料公開
仲卸業の木下博さんの店ではアサリの扱いはなく、ハマグリなどが並んでいた＝８日午前、熊本市の熊本地方卸売市場
輸入アサリを熊本産と偽る大規模な産地偽装疑惑を受け、熊本県は８日、県産生鮮アサリの出荷を停止した。期間は２カ月程度の予定。県は流通実態を調査し、独自の認証制度の導入など偽装を防ぐ仕組みを整える。
県が出荷停止への協力を要請し、漁協側が応じた。熊本地方卸売市場ではこの日、県産アサリを扱う店は見当たらなかった。
県は、供給を止めてもなお熊本産の表示で出回る生鮮アサリは偽装の疑いがあるとして、消費者に情報提供を求めている。漁業者や流通業者らでつくる協議会を近く立ち上げ、県産アサリを認証する制度を議論する方針だ。
