2022年1月26日 22:03 | 無料公開
東京都府中市の多磨霊園にある旧ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの墓=2019年
【モスクワ共同】ロシア通信によると、ロシアのラブロフ外相は26日、太平洋戦争開戦前に日本で活動した旧ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの遺骨を「サハリン州南部、南クリールに埋葬し直す計画がある」とし、日本側と協議が行われていると述べた。下院本会議で明らかにした。現在は東京都の多磨霊園に墓がある。
南クリールは一般的に、日本が返還を要求している北方四島を指す。ラブロフ氏は、新たな埋葬地としてどこが検討されているのかなど、詳細には触れなかった。
ゾルゲは東京を拠点に日本やドイツの政府内部情報をソ連に送り続け、1941年に日本の治安当局に逮捕後、死刑執行された。