賃上げの必要性で一致 労使が会談、春闘本格化

連合との会談を終え、取材に応じる経団連の十倉雅和会長=26日午前、東京都千代田区

 連合の芳野友子会長と経団連の十倉雅和会長は26日、東京都内で会談し、2022年春闘が本格化した。十倉会長は「企業の責務として賃金引き上げと総合的な処遇改善に取り組んでいくことが極めて重要」と強調。芳野会長も「人への投資の充実が欠かせない」と述べ、賃上げの必要性や、中小企業が不利にならないよう、取引価格の適正化に取り組むことで一致した。

 ここ数年、春闘の賃上げは鈍化傾向にある。新型コロナウイルス禍を受け、企業の業績がばらつく中、力強い賃上げが実現できるかどうかが焦点。男女や雇用形態、企業規模間の格差是正も重要なテーマだ。


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