ベルルスコーニ氏入院か 伊大統領選は撤退

イタリアのベルルスコーニ元首相=2021年10月、ミラノ(ロイター=共同)

 【ローマ共同】イタリアメディアは23日、ベルルスコーニ元首相(85)が北部ミラノの病院に入院したと報じた。定期的な検査のためというが、入院ではなく通院との情報もある。24日に投票が行われる大統領選で、中道右派連合は同氏を推すことを決めていたが、同氏は22日に大統領選から撤退するとの声明を出していた。

 ベルルスコーニ氏は2020年9月に新型コロナウイルスに感染。後遺症の治療などとして短期間の入退院を繰り返している。

 早くから大統領就任に色気を見せてきたが、当選には上下両院議員や全国の州代表ら計約千人の3分の2以上の得票が必要で、当選する公算は小さかった。


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