WHO、慎重な検討求める 感染経路追跡縮小、隔離の短縮

世界保健機関(WHO)本部=2020年5月、スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は22日、新型コロナウイルスの新変異株、オミクロン株に関する加盟国向けの21日付の通達を公表し、感染経路の追跡態勢縮小や隔離期間の短縮は感染拡大につながるとして、慎重に検討するよう求めた。

 オミクロン株は年末年始期間に世界中で爆発的に感染が拡大し、20日時点で、171カ国・地域で確認されている。急拡大を受け、負担が大きい感染者数の把握や経路追跡の取りやめを検討する国も出てきているが、WHOはオミクロン株によって引き起こされる保健衛生上の危険性は「依然として非常に高い」と指摘した。


  • LINEで送る