コロナ病床で救急患者の対応可能 厚労省、搬送困難最多で

 厚生労働省は20日、新型コロナウイルス患者向け病床に、コロナ以外の救急患者を受け入れることは可能だと都道府県に通知した。患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が10〜16日の1週間に過去最多の計4151件に上ったことを踏まえた対応。

 救急搬送が滞っているのは、医療機関がコロナ病床を増やしたのに伴い、一般患者向けの病床が減少したことが一因とされている。

 厚労省は通知で、柔軟な運用を要請。コロナ病床に救急患者を一時的に受け入れ、その後、別の病床に移すといった対応を示した。救急患者を受け入れた日はコロナ病床の補助金の代わりに診療報酬が支払われる。


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