佐渡金山の推薦見送り浮上 世界遺産、韓国反発で政府

相川鶴子金銀山遺跡の「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」の採掘跡=新潟県佐渡市

 政府が「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産への推薦を2021年度は見送る方向で検討していることが20日、分かった。歴史問題を理由に韓国が反発しており、23年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会での登録は見込めないと判断した。24年以降の登録を目指す方針。

 ただ自民党内の保守系議員から「推薦すべきだ」との声が強まっており、今年2月1日のユネスコへの推薦書提出期限までに最終判断する。

 国の文化審議会は昨年12月、23年に登録審査を受ける候補として佐渡金山を選定。かつて朝鮮半島出身者が過酷な労働に従事したとして、韓国政府は選定の撤回を要求した。


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