粒子線治療の保険適用を拡大 肝細胞がんなど5種類追加

 厚生労働省は19日、がん粒子線治療の公的医療保険適用に関し、これまでの小児がんなどに加え、大型の肝細胞がん、肝内胆管がんなど5種類を4月から新たに対象とする方針を決めた。厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)で同日、了承された。

 粒子線の照射には300万円前後かかっており、保険適用で原則1〜3割負担となれば患者の負担が軽くなる。

 対象に追加されるのはほかに局所進行膵がん、局所進行子宮頸部腺がん、手術後に局所再発した大腸がん。いずれも切除できないケースに限る。

 粒子線治療は放射線治療の一種で、ピンポイントでがん細胞を攻撃できるという。


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