核ごみ処分、火山に留意と規制委 最終処分場の選定要件検討

核のごみの最終処分場選定へ調査が進む北海道寿都町=2020年9月

 原子力規制委員会は19日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)を地下深くに埋設する最終処分場の選定過程で考慮するべき要件について、施設を損傷する恐れがある火山現象に特に留意して検討する必要があるとの考えを示した。火山の発生メカニズムなどについて、専門家から意見を聞く。

 規制委は昨年、廃炉で出る低レベル放射性廃棄物の一部について、活断層や火山を避けて地下70mより深くに埋めるとの処分基準を策定。高レベル廃棄物は300mより深くに埋める。このため、規制委は特に火山現象について、新たな火山の発生可能性を含め、詳細に検討する必要があるとした。


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