ウクライナ、前大統領の逮捕も 国家反逆容疑、対立激化へ

ウクライナ・キエフの空港に到着し、支持者を前に演説するポロシェンコ前大統領=17日(タス=共同)

 【モスクワ共同】ウクライナ野党の指導者で、国家反逆などの疑いをかけられているポロシェンコ前大統領が17日滞在先から帰国し、首都キエフの裁判所に出頭した。逮捕される可能性がある。ポロシェンコ氏は「政治的な捜査だ」とゼレンスキー大統領を非難。2024年の次期大統領選を視野に、与野党の対立が激化する恐れがある。

 捜査当局は、ポロシェンコ氏が大統領在任中に親ロシア派が実効支配する地域からの石炭購入が「テロの支援」に当たるとして昨年12月に出頭を求めたが、同氏はトルコに出国した。同氏は17日にポーランドから空路キエフに到着し、支援者らを前に容疑を全面否定した。


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