新変異株「経済にリスク」 FRB議長、議会で証言

FRBのパウエル議長(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月30日、新型コロナウイルス禍から急回復する米景気の過熱を防ぐため、大規模な金融緩和策の縮小加速を検討すると表明した。金融政策を決める連邦公開市場委員会の次回12月会合で、米国債などを大量に買い入れる量的緩和策の縮小ペースを加速するかどうかを協議する。

 11月の前回会合で資産購入額を段階的に削減することを決めたばかりで、現在の縮小ペースでは来年6月に終わる予定。パウエル氏は議会上院公聴会で「経済は非常に強くインフレ圧力が高いため、(終了を)数カ月早めることを検討するのが適切だ」と述べた。


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