米イラン5カ月ぶり核協議 強硬政権初、難航必至

29日、ウィーンの会議場に到着したイラン代表団(ロイター=共同)

 【ウィーン共同】イラン核合意の再建に向けた米国とイランの間接協議が29日、ウィーンで再開した。6月に中断して以来約5カ月ぶり。穏健派から政権を奪った反米保守強硬派のライシ政権が初めて協議に臨んだ。イラン側は「交渉の目的は米国による一方的な制裁を解除することだ」との声明を発表し、米国に厳しい要求を突き付けた。交渉の難航は必至だ。

 イランと米国の代表は直接顔を合わせず、核合意当事国の英仏独中ロと欧州連合(EU)が仲介役として双方の意見を伝達する。米国の合意復帰や対イラン制裁の解除、イランの核開発制限について協議する見通しだ。


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