漂流の男性、22時間後救助 鹿児島、転覆船しがみつく

鹿児島県・屋久島沖の作業船転覆事故で、男性船長の救助活動をする海上保安庁の隊員=28日午後(鹿児島海上保安部提供)

 鹿児島県・屋久島沖で作業船が転覆し、約22時間後に男性船長(69)が救助されていたことが29日、鹿児島海上保安部への取材で分かった。船長は海上に浮かび上がった船底のプロペラにしがみついて漂流していた。左足首を打撲した痕があったが、命に別条はないという。他に乗組員はいなかった。

 海保によると、転覆したのは作業船「第五孝丸」。27日午後5時40分ごろ、「作業船が転覆した」と、船長から連絡を受けた屋久島の工事関係者が118番した。海保が巡視船などで捜索したところ、28日午後3時半ごろ、屋久島町の尾之間港から南東約30キロの沖合で船長を救助した。


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