移動制限や需要影響に懸念 水際対策強化の成田

国際線で成田空港に到着した人たち。政府は新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の急拡大を受けた水際対策の強化措置として、全世界を対象に外国人の入国を禁止すると発表した=29日午後

 新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」への警戒が高まる中、水際対策を強化する成田空港では29日、出入国者や航空関係者らから、移動の制限の可能性や航空需要の影響長期化を懸念する声が上がった。

 検疫では、過去2週間以内に、オミクロン株が確認された南アフリカなど特定の国に滞在歴があった場合は申し出るように入国者に呼び掛け。担当者は「感染力がどの程度強いのか分からず、最大限の対策を行っている」と話した。

 家族でドイツから帰国した会社員ヤンマーティン・ヴィルヘルムさん(49)は「接種したワクチンが新たな変異株に効かず感染が広がらないか心配だ」と不安な様子だ。


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