サシバ越冬、奄美に2千羽 絶滅恐れ猛禽、白い個体も

鹿児島県・奄美大島の北部で見つかった白いサシバ=20日(鳥飼久裕さん提供)

 絶滅危惧種の猛禽類サシバの個体数調査が、越冬地の鹿児島県・奄美群島であり、約2千羽が越冬していると推定されることが分かった。珍しい白い個体も見つかり、専門家は「奄美の豊かな生態系が証明された」と話している。

 調査は20〜23日、奄美大島と加計呂麻島で実施。記録した姿や鳴き声から、数を推定した。アジア猛禽類ネットワークの山崎亨会長(67)は「広大な照葉樹林などを考慮すると、さらに多い可能性がある」と分析した。

 奄美大島の北部では、白いサシバの姿も。目撃した奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長(61)は「うまく越冬できれば来年戻ってくるかもしれない」と期待していた。


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