陶磁器の町で日韓学生交流、佐賀 ゆかりの文化財学ぶ

佐賀県立名護屋城博物館を見学する日韓学生交流行事の参加者ら=28日午後、唐津市

 朝鮮半島ゆかりの文化財を巡る日本と韓国の大学生らによる交流行事が開かれ、一般参加者を含む計約40人が28日、佐賀県を訪れた。有田焼の始祖とされる朝鮮出身の陶工、李参平を祭る有田町の陶山神社などで両国文化の近さを学んだ。

 日本の民間団体が主催し、韓国政府傘下の財団が後援。同様の行事は京都や奈良などに続き5回目で、初めて学生交流の場を設けた。新型コロナウイルス禍のため韓国からの招待は見送り、日本で学ぶ留学生らが参加した。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた李参平が17世紀に陶石を発見したとされる「泉山磁石場」などを訪れた。


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