JR全ての河川橋を総点検 国交省、豪雨対策で約5千カ所

 国土交通省は28日、全国の河川に架かる鉄道橋のうち、JR各社が管理する約5千カ所を総点検すると発表した。豪雨被害を受けやすい橋を洗い出し、緊急対策が必要な場合は来夏までに工事を実施する。近年豪雨で橋の流失や損壊が相次ぐことを受けた対応。同日開いた対策検討会の会合で、JR各社の社長と方針を確認した。

 国交省によると、流失したり橋脚が傾くなどの被害を受けたりした橋のほとんどは戦前の建設。川底にくいを打ち込まず、直接基礎を置く構造の橋の被害が約8割に上る。激流で周りの川底がえぐられ、倒壊や傾斜を招くケースが多い。


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