米、連銀総裁2人が辞任 資産取引に利益相反批判

 【ワシントン共同】米国のボストンとダラスの連邦準備銀行は27日、それぞれの総裁が辞任すると発表した。2人は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を決める会合に参加する重職にありながら、株式や不動産投資信託(REIT)を昨年売買していたことが利益相反になりかねないと批判を浴びていた。

 2人はFRBの倫理規定に準拠していると釈明していたが、世論の反発を受けて事実上の引責辞任に追い込まれた。FRBのパウエル議長は倫理規定を厳格化する方針を表明したが、来年2月に任期切れを控えており、再任されるかどうか影響が及ぶ可能性もある。


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