台湾野党トップに朱立倫・元主席 総統選へ立て直しが責務

台北の国民党本部を訪れ、関係者にあいさつする朱立倫氏(右)=25日(中央通信社=共同)

 【台北共同】台湾の最大野党、国民党は25日、次期主席(党首)を決める党内選挙を実施し、2016年総統選の候補、朱立倫元主席(60)が選出された。国民党は総統選2連敗中で、24年の総統選に向け党の立て直しが最大の責務となる。だが台湾で反中世論が主流の中、朱氏は対中融和を主張しており、党勢拡大の道筋は見えていない。

 主席選には4人が出馬。当初、朱氏と現職の江啓臣主席(49)による事実上の一騎打ちの様相だったが、「急進統一派」として知られる台湾大元教授の張亜中氏(66)が党内大票田の統一志向層の支持を引き寄せて猛追。国民党の親中体質を強く印象付けた。


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