都内の入院患者、高水準続く 専門家はリバウンド懸念

 東京都の新型コロナに関するモニタリング会議が24日開かれた。新規感染者は今夏の「第5波」ピーク時の15%以下に減ったが、入院患者は約50%にとどまっており、専門家は「この高水準の状況で増加に転じれば、医療提供体制は再び危機的状況になる」として、感染者のさらなる減少を訴えた。

 会議では、都内の主要繁華街でお盆の時期前後から、ワクチン未接種者の夜間滞留人口が急減しているとのデータが示された。都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は「(昨春の)1回目の緊急事態宣言時の最低水準にまで減っている」と指摘し、感染者減少の要因の一つと推測した。


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