NY株急落、614ドル安 中国不動産大手の経営懸念

ニューヨーク証券取引所(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】週明け20日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落し、前週末比614・41ドル安の3万3970・47ドルで取引を終えた。下落したのは3営業日連続で、下げ幅は一時970ドルを超えた。中国の不動産大手、中国恒大集団の経営悪化への懸念が強まり、運用リスク回避のための売りが膨らんだ。この日の欧州市場も軒並み下げた。

 中国恒大は巨額債務を抱え、資金繰りが行き詰まれば、下請け企業や取引銀行に経営不安が広がる恐れもある。中国恒大株が上場する香港市場が大幅に下落したのをきっかけに投資家心理が悪化し、世界に波及した。


  • LINEで送る