党員票にらみ4候補始動 総裁選初の週末、論戦も

静岡県の不動産会社経営者らがつくる政治団体とのオンラインの意見交換で、あいさつする河野行革相=18日午前、国会

 自民党総裁選が告示され初の週末となった18日、立候補した河野太郎行政改革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏は党員・党友票の獲得をにらみ早速始動した。午後には日本記者クラブ主催の公開討論会に臨む。河野氏は菅義偉首相による支持表明を歓迎した。「支援を頂くのはプラスだ。選挙だから多くの人の支援は非常にありがたい」と東京都内で記者団に語った。

 河野氏は静岡県の不動産会社経営者らがつくる政治団体とオンラインで意見交換し「経済を前に進めるには、地方の人口減少に歯止めをかけないといけない」と地方活性化への意欲を強調。テレワークの推進で東京から地方への人口移動につなげるとして「自民党を変え、日本を前に進めたい」と支援を呼び掛けた。

 野田氏は障害児を持つ保護者の会合で講演した。日常的に医療サポートが必要な10歳の長男を育てている自身の経験に触れ「『生まれてきて良かったね』と言えるような社会を新しくつくることがパラダイムシフトだ」と述べ「医療的ケア児支援法」の意義を訴えた。

 岸田前政調会長、高市前総務相は支持拡大を図った。

 午後の討論会では、新型コロナウイルス対策や経済、外交・安全保障など各政策を巡る論戦が本格的に始まる。

 17日告示の総裁選は29日に投開票され、新総裁が選出される。


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