タリバン穏健派幹部に一時死亡説 最強硬派との対立が顕在化

アフガニスタン南部カンダハルでインタビューに応じるバラダル師。15日に放映された映像(ロイター=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンで暫定政権を樹立したイスラム主義組織タリバンの穏健派バラダル副首相が、最強硬派に殺害されたとのうわさが広がり、自ら国営テレビに出演して否定する騒ぎとなった。女性や少数派も含む「包括的政権」を目指すバラダル師と、反対する最強硬派との対立が顕在化しており、穏健派の影響力が低下したとの指摘もある。

 バラダル師は15日に放映された国営テレビのインタビューで死亡説について「完全な誤報だ。指導部の間で対立があるというのもデマだ」と一蹴した。

 バラダル師はタリバンの共同創設者で、政治部門トップ。米軍撤退交渉を主導した。


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