商船三井、波力発電の実用化検討 重油流出事故のモーリシャスで

英国企業が開発した波力発電設備のイメージ(商船三井提供)

 商船三井がインド洋の島国モーリシャスで、波の力を利用して電気をつくる波力発電の実用化を検討していることが17日、分かった。モーリシャス沖で昨年起きた貨物船の重油流出事故の責任から、再生可能エネルギーの導入を通じて同国の環境政策に貢献する。

 英国の海洋エネルギー設備開発企業「ボンボラウェイブパワー」が開発した波力発電装置を使い、水中ケーブルで海岸へ送電する。電力販売先や採算性などを調査し、計画を具体化していく。モーリシャス側も環境対応で再生エネの活用を進め、将来の電源の一つにしたい考えだ。波力発電は世界で実用化された例がなく、実験段階にとどまっている。


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