復元の金堂内ライトアップ、米子 国史跡・上淀廃寺跡

ハスの花をかたどったランタンが並べられた金堂=16日午後、鳥取県米子市の上淀白鳳の丘展示館

 鳥取県米子市の上淀白鳳の丘展示館は16日、国史跡「上淀廃寺跡」で日本最古級の彩色仏教壁画が発見されて30年を迎えたのを記念して、復元した金堂内をランタンでライトアップする催しを報道陣に公開した。19日から11月29日まで一般公開する。

 釈迦の説法図などの壁画が再現された金堂内には、約120個のハスの花をかたどったランタンが並べられ、高さ約3メートルの釈迦如来像と菩薩像などのレプリカをほのかに照らした。展示館の井上玲美学芸員(32)は「国内の一流絵師が描いた壁画が、当時のまま色鮮やかに復元されている。立派な地方寺院があったことを感じてほしい」と話した。


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