戦没者遺族、各道府県で1人ずつ 全国追悼式で参列制限

 東京都千代田区の日本武道館で15日に開かれる政府主催の全国戦没者追悼式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省が遺族の参列を各道府県で原則1人ずつとする方針であることが5日、同省への取材で分かった。開催地の東京都は20人を認める。来賓も人数を絞り、参列者の総数は過去最少になる見通し。

 式典は例年、全国から遺族ら6千人超が出席し、先の大戦で亡くなった約310万人を追悼する。今年は緊急事態宣言下で、政府や全国知事会が県境をまたぐ移動を控えるよう呼び掛けていることも踏まえ厚労省が、自治体側に参列遺族を1人にするよう要請した。


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