インド国産空母が試験航行 計画大幅遅れ、中国に対抗

インド初の国産空母「ビクラント」=4日(インド海軍提供・共同)

 【ニューデリー共同】インド政府は5日までに、初の国産空母「ビクラント」が試験航行を始めたと発表した。当初は2018年に就役予定だったが大幅に遅れており、来年の配備を目指す。インドはアジアと中東を結ぶ要衝のインド洋に進出する中国を警戒。日本と米国、オーストラリアとの4カ国の枠組み「クアッド」などを通じ包囲網づくりを進める狙いだ。

 中国は軍事技術の近代化を急速に進め、既に国産空母「山東」を保有。一方、インドは武器の多くを輸入に頼っており、モディ政権は防衛産業の国産化と軍事力増強を課題に挙げている。

 インド海軍の空母はビクラント就役まで、1隻態勢が続く。


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