熊本の戦争遺産研究が受賞 地方出版文化功労賞、鳥取

地方出版社の本を対象に選ぶ第34回「地方出版文化功労賞」の受賞作品

 地方出版社の本を対象に鳥取県の読書愛好家らが選ぶ第34回「地方出版文化功労賞」の受賞作が2日、発表された。最優秀の功労賞には熊日出版(熊本市)が刊行した高谷和生さんの「くまもとの戦争遺産 戦後75年 平和を祈って」が選ばれた。

 太平洋戦争で使用された旧日本陸海軍の飛行場や軍需工場など、熊本県内の戦争遺構を網羅的に調査し、建設から現在までの経緯をまとめた。豊富な写真や図で説明しており、選考理由で「戦争を語り継ぐ上での大きな財産」と絶賛された。

 次点の奨励賞には、忘羊社(福岡市)が出版した建築家中村享一さんの「海の上の建築革命」が選ばれた。


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