五輪利用し、公平供給訴え ワクチン巡りWHOトップ

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は30日の記者会見で、東京都が緊急事態宣言下にあるにもかかわらず五輪開幕に合わせて今月下旬に訪日したのは、世界が注目する機会を利用して新型コロナウイルスワクチンの公平供給を訴えるためだったと説明し、自らの行動を正当化した。

 テドロス氏は「パンデミック(世界的大流行)を終わらせるためには、五輪の連帯精神が必要だ」と強調。新型コロナ対応での協力を呼び掛けるため「好機として利用しなければならないと思った」と語った。訪日中は国際オリンピック委員会(IOC)総会での講演なども行っていた。


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